円通寺の歴史

盤珪禅師の筆による扁額

仏像について

~四国から旅立つ仏達~

四国地方と仏教において、切っても切り離せない関係にあるのが、四国霊場の最も代表的な礼所である「四国八十八箇所」である。

古代から、都から遠く離れた四国は辺地(へじ)と呼ばれ、平安時代頃には修験者の修行の道であり、讃岐の国(現香川県)に生まれた若き日の空海(弘法大師)もその一人であったと言われている。空海は讃岐の国(現香川県)に生まれ、吉野の金峰山や四国の石鎚山などで山林修行を重ね、室戸岬の御厨人窟で修行をしているときに悟りを開いたといわれ、そのときから「空海」と名乗ったと伝わっている。空海の入定後、修行僧らが大師の足跡を辿って遍歴の旅を始めた。これが四国遍路の原型とされている。故郷である四国において彼が山岳修行時代に遍歴した霊跡は、四国八十八箇所に代表されるような霊場として残り、それ以降霊場巡りは幅広く大衆の信仰を集めている。

四国八十八箇所、40番から65番の礼所がある愛媛県は「菩提(ぼだい)の道場」と呼ばれ、寺数は4県中最も多い26箇寺である。菩提とは「道」「知」「覚」を意味し、「修行の道場」と呼ばれる高知県を終え、後半に入る愛媛はあらゆる煩悩を断ち切って菩提の域に達するための場と言われている。

以下、筆者見解

弘法大師にゆかりがあり、その弘法大師を慕い修行に励んだ多くの修行僧の想いが眠る四国には、オーナー様の幸福を願って魂入れをする地として最適な地であるといえる。

勢至菩薩

せいしぼさつ


光背:頭光
頭:垂髻(すいけい)と呼ばれ、結い上げた髪をいくつかに振り分け垂らしている。
合掌:左手は不浄の手で、われわれ人間を表しています。右手は尊い仏を表わします。これらを合わせて一体化することで、凡夫(一般の人達)が仏を目指すという意味があります。
H:2m62cm
W:1m08cm


大日如来

だいにちにょらい


(最高仏)インド密教

光背:拳身光(火焔光)煩悩を焼き清める為のもの。天部や明王のみが背負います。
頭:垂髻(すいけい)と呼ばれ、結い上げた髪をいくつかに振り分け垂らしている。
手の形:智拳印(ちけんいん)金剛界の大日如来の結ぶ印。胸の前で、左手をこぶしに握って人差し指だけ立て、それを右手で握る印。右手は仏、左手は衆生(しゅじょう)を表し、煩悩(ぼんのう)即菩提(ぼだい)の理を示す。
右手(浄)が左手(不浄)を包む。仏の智慧が衆生を包み込む意味である。
H:2m50cm
W:1m21cm

虚空蔵菩薩

こくぞうぼさつ


光背:頭光
頭:垂髻(すいけい)と呼ばれ、結い上げた髪をいくつかに振り分け垂らしている。
手の形:左手に如意宝珠を持っている。願いをかなえてくれる宝珠であり、中にすべての善い行いを納めている。
H:2m60cm
W:1m08cm

千手観音菩薩

せんてかんのんぼさつ


生きとし生けるすべての者を救う、千の手と掌、眼によって悩み苦しむ人を見つけては手を差し伸べる。
像の背に蓮台であることから普賢菩薩である。
「すべてにわたって賢い者」の意味で、あらゆるところに現れ、命ある者を救う行動力のある菩薩である。
たくさんの持物を持ち、それだけ多くのご利益がある。

H:2m20cm(2m65cm)
W:1m22cm

文殊菩薩

もんじゅぼさつ


智慧を司る仏

獅子の背に蓮台:「文殊菩薩」
智慧を司る仏:「三人よれば文殊の知恵」という言葉もあるように、学業向上や合格祈願の仏として有名
また、髪型の特徴から五髻菩薩に分類される
光背:頭光
ありがたく、目を開けていられないほどまばゆいものを示す。
右手に金剛杵(こんごうしょ)を持っている。爪の部分が三つに分かれていることから、三鈷杵(さんこしょ)と呼ばれ、祈る人の三業(身業、口業、意業)がそのまま仏様の三密に通じることを表わします。

H:2m57cm
W:1m10cm

阿弥陀如来

あみだにょらい


最高仏

螺髪:階級の高い人の髪型に由来し、常人とは違い、悟りを開いた仏様であることを証明し、仏像の中でも尊い存在であることが言える。
光背:頭光
手:定印。深い瞑想に入っている様子。

H:2m65cm
W:1m08cm